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カスタム:塗装とコツ

什器は板材の相欠き(凹カット部位)に木を差し込む事で板材を固定させています。この部分は厚さが変わると抜き差しに影響するため厚塗り厳禁箇所です。マスキング、または薄塗りや塗膜のない塗料をお選び下さい。

板材に塗料が染み込み塗膜ができにくいオイルステイン塗装なら板材に厚みができにくいためマスキングせずに塗れます。シャビーな印象の塗装ができる一方、選択できる色が少ないです。

ペンキは色が豊富で、ペンキやニスは板材の表面保護・防水性が魅力です。乾燥は比較的早いものの厚い塗膜ができるため注意が必要です。ペンキの場合は乾燥後の完全硬化まで数週間数ヶ月かかる事があります。事前にコツを掴み失敗を防ぐ必要があります。

塗装種類

〈ペンキ〉
材の表面に塗膜を作り着色。材の粗さを均す事ができ無限に色が選べます。また塗膜による表面保護や防水性が高まるのがメリットで雨露にあたる野外出店に向きます。乾燥は数時間と早いのですが厚塗りすると完全硬化まで1〜2ヶ月かかることがあり、その間は剥がれたりくっついたりします。

塗膜は0.1mm以上の厚さが出来、板材の抜き差しに支障がでます。色が剥がれたり、抜き差しができなくなります。防ぐためには抜き差し部分はマスキングテープで保護して塗らないか、薄塗り後に紙ヤスリなどで厚い部分を削る必要があります。
また、厚塗りや乾燥不良ですと表面に粘着性(タック)が出る事があります。ペタペタとひっつく感じがあるため食器類の展示には注意が必要となります。

色が選べる点や材を保護する点が優れているため什器に適していますが、厚塗り・抜き差し対策は十分に必要です。


〈オイルステイン〉
材に染み込ませて染色する着色剤です。木目を活かすことができ、ヴィンテージ感や高級感が出ますが、色がある程度限定されます。
二度塗りしても板の厚さはさほど変わらず板材の抜き差しにさほど影響なく適しています
オイルステイン塗装後に、表面保護や艶出しにニスやクリアを吹きかける場合、ペンキと同様に「塗膜」ができ、什器の抜き差し部分に影響がでますので、マスキングテープなどで塗らない場所を保護してください。
傷で色ハゲができた場合は、フローリング材用等のの小キズを塗るタッチペン(100円均一にあります)などで補修できます


〈ワックス〉
材に少し染み込み、表面に塗膜を作る造膜塗料。蜜蝋があり磨けば艶がでてヴィンテージ感がでます。
一方、熱に弱く高熱で変色する物もあり、真夏の直射日光など高熱で置物の熱影響で変色したり、熱い食器の跡ができたりします。
また水に弱く夜露などで濡れた置物の跡が残ったり、布への色移りがある事があり、屋外イベント使用など什器塗装にあまり適していません


〈ニス〉
材の表面に塗膜を作る造膜塗料。光沢があって透明性があります。樹脂コーティングされますので材の粗さを均せます。
耐水性が高く、表面を保護し傷や凹みを防げるなど、ハードな搬出入での傷を防ぎ、夜露や雨に強いなど屋外イベントに適しています
樹脂コーティングによって材の厚さが変わるため什器の抜き差しに影響がでます。ペンキ同様、什器での塗装には注意が必要です。


おすすめ

「カンペハピオ オイルステインA」※写真リンク先Amazon

当ページ上部の写真にある濃い茶色の3段棚写真がこの「新ウォルナット」という色になります。

塗料:オイルステイン・油性
色 :新ウォルナット(濃いめの茶系)

「ローズガーデンカラーズ エナメルタイプ」 ※写真リンク先Amazon

微光沢、低臭です。優しい白、防水性があがります。水で薄めることができます。

塗料:アクリル樹脂・水性
色 :アルバートル(無彩系しろ色)

オイルステインのコツ

ハケで塗る時は、薄く均一に。

ハケについたオイル量が多いと、厚く塗られた部分だけが濃い色になります。同様に重ね塗りした部分のみが濃い色になります。ハケがべちゃべちゃですとオイル量が多いですので、垂れるか垂れないか程度の量で行うと良いと思います。

垂れてしまった場合、放置すると色がそこだけ濃くなってしまいますので垂れた部分は素早くハケで塗り拡げて薄めてください。

これだけ注意すれば後は簡単です。新聞紙をしき、板の下になにか台を置き塗るだけです。片面塗って数時間乾かし、裏面塗って乾かし完成です(仕上げにニスやクリアを吹く場合はペンキ同様にご注意を)。

換気も忘れずに。

ペンキのコツ

塗り方は上記同様です。

板の上にペンキの層ができ横板の差し込みがきつくなりますので、横板の抜き差しをする部分だけはごく薄く塗ってください。または、マスキングテープを貼るなどし抜き差し部分だけ塗らないのをおすすめします。

横板を差し込む箇所の隙間を見て下さい。コピー用紙1枚入れば0.1mmの隙間になります。ペンキの3回重ね塗りは乾燥後おおよそ同じく0.1mmほどの厚さになります。

もし厚くなって抜き差しができなくなった場合は木工用の紙やすりで削って下さい。かなり厚手の場合は150番前後、少し削る程度や表面をなめらかに削るなら400番あたりがいいです。

また、ペンキが分厚いと乾燥してもプニプニしていて削りにくい場合があります(削りカスが消しゴムのカス状になります)。これは完全に乾燥していないためです。
その場合は、時間がかかりますが「硬化」するまで待ってから作業するとうまくいきます。

塗装以外の方法

塗装以外の方法によって板材の色を変える方法として「壁紙」の活用があります。

壁紙は少量しか使いませんので100円ショップで入手可能な量の少ないものが都合いいです。

板の大きさに合わせてカットして貼るだけです。板を差し込む部分は厚さがでると抜き差しできなくなりますので、差し込み部分はカットします。

色ハゲの補修

イベント催事で使用してゆくと、ハードな扱いから角の色が剥がれることはしばしばあります。

その場合は、フローリング補修用のペンを購入し、剥げた部分を塗れば補修完了です。ダイソーなどの100円ショップなどでも入手できますのでぜひお持ち下さい。